性格の悪い文章・実践編

 毎度毎度inumashさんネタで悪いと思いながらも、性格の悪い書き方の練習として使わせてもらう。実は前から書こうと思ってタイミングを逸していた話なのだけど。

他人の職業にわざわざ貴賎をつける愚かな人々。 - 想像力はベッドルームと路上から

 inumashさんはこのエントリで「老害」という言葉を使い、それは老人一般に対する差別だとコメント欄で指摘されている。それに対するご本人の反論。

inumash
2007/03/17 01:24
用法として、僕は「加齢による障害」という意味ではなく、「固定の価値観を更新することなく、硬直化している」という意味で使ってます。

ですので、差別の意図はなく、また言葉の用法としても差別の意味が含まれるものではありません。

 まあ、これはべつにいいんじゃないの、と私は思う。コメント欄でも特にそれ以上の追及は受けていない。しかし約2年後の別のエントリでは……。

他者の差別を罵倒する人が、別の差別的発言を繰り返すってどういうこと? - 想像力はベッドルームと路上から

 こちらではbuyobuyoさんがインポという言葉を使って差別者を糾弾したことを激しく非難している。buyobuyoさんにはEDの人を差別する意図はまったくなかったと思うのだけど、インポという言葉が差別として働くということで、すっかり悪者にされてしまっている。たぶんinumashさん本人に面と向かって問い質せば「それとこれでは事情が違う」と相違点をいくつも挙げてくれることだろう。それを聞いて私が納得するかどうかは怪しいけど、まあ今回は本題ではないのでスルーする。

 さて、性格の悪い人間を目指す身としては、inumashさんのふたつのエントリを並べ、そこからどう話を展開させるべきだろうか。

 まず「buyobuyoさんもinumashさんも、どっちもどっちだよね」というものが考えられる。しかし私はこの方法はとらない。そういう論法は「妖怪どっちもどっち」と呼んでいるくらい嫌いだし、少し芸がないとも思うからだ。

 私としては「inumashさんは『妖怪どっちもどっち』から見逃してもらえて羨ましいなあ」というのがいいと思う。これなら「どっちもどっち」と言う主体を自分ではなく他人にアウトソーシングできるし、そのうえ「inumashさんみたいな人間が『妖怪どっちもどっち』の本体ですからねえ、ヒヒヒ」という含みも持たせることができる。もちろん、お前(トロープ)がそう思っているのかと訊かれたなら、そんなことはないと答えるつもりだ。そうすれば言質を取らせず責任から逃げる行為の卑劣さも味わわせることができてさらに好ましい。

 と、私ががんばって性格の悪い文章を書くとこうなる。文章力の不足でわかりづらいかもしれないが、これで精一杯。