「謝罪に値する」≠「謝罪する」
日本語の解釈について。
デマとは「あえてつくウソ」という意味ですが、特別永住者の社会福祉受給権の歴史について、知っていて無視したのではなく、知りませんでした。ただ僕は研究者なので、査べなかった怠慢は謝罪に値すると思っています。今後もよろしくお願いします。
http://twitter.com/miyadai/status/11284707876
具体的には上記の宮台氏の発言が念頭にあるのだけど、「謝罪に値する」という文言は必ずしも謝罪を意味するわけではないと思う*1。
確かに非を認めてはいる。しかし謝罪しているかというと、はっきりそうだとは断定できない。なぜなら「謝罪に値する。だが私は謝らない」と続けることも充分に可能だからだ。
もっとも、こういう勘繰りをするのは私のような性格の歪んだ人間ぐらいだろう。一般的には、宮台氏は自分の非を認め謝罪したという見方のようだ。宮台氏も実際そのつもりだったかもしれない。
しかし逆にそこが気になる。どうせ謝罪したと周囲に思われるのなら、なぜはっきり謝罪すると書かないのだろう。日本政府の「謝罪」と同じく、ギリギリで言質を取らせないぞというこだわりを感じてしまう。もし「俺は謝ってない」と自分を騙しているのであれば非常に空しいと思うのだけど。
などと書いてきたが、実は宮台氏は私の知らないところではっきり自分の非を認め、真摯に謝罪していたという可能性もある。だとするなら私の勘繰りは謝罪に値する。
*1:私はむしろ謝るべき(恥じるべき)ポイントがずれている点が問題だと思うけど今回はスルー。